2026年2月20日、あおぞら銀行様との共催で、「企業支配権市場拡大下での財務戦略」をテーマとした共同セミナーを開催いたしました。今回で第4回目を迎えるこのシリーズは、毎回あおぞら銀行様のホールをお貸しいただき開催しているものです。上場企業のCFO・IR責任者・担当役員の方々を中心に、多数の参加者にお集まりいただき、セミナー全体を通じて非常に充実した内容のもと、盛況のうちに幕を閉じました。
信頼厚いあおぞら銀行様との共催という形式が、毎回多くの上場企業関係者の皆様にご参加いただける基盤となっております。大学教授や大手証券会社など権威ある講師陣と弊社の実務経験が組み合わさることで、理論と実践の両面から資本市場の最前線を議論できる場として、参加者の皆様から回を重ねるごとに高い評価をいただいております。今回は資金調達サイドの課題や問題意識をテーマの軸に据え、TOB・CB・エンゲージメントといった旬のトピックを多面的に取り上げたプログラムが参加者の強い関心を集めました。
権威ある講師陣による充実した講演
本セミナーは前半・後半の二部構成で実施いたしました。

前半の部では、まずあおぞら銀行様より「TOBマーケットの現状とTOBプロセス」についてご講演いただきました。足元のTOB市場における案件動向や実務プロセスについて、第一線の知見をもとにわかりやすくご解説いただきました。続いて大手証券会社である大和証券様より「CBマーケットの現状」についてご講演いただき、転換社債(CB)ファイナンスをめぐる最新の市場動向と、企業が活用する際の実務上の論点を詳しく共有いただきました。
前半の最終講演では、弊社チーフストラテジストの濱田が「FCFで語る企業価値創造―財務戦略と事業戦略をつなぐ経営の基軸」と題した講演を行いました。情報の非対称性(逆選択・モラルハザード)の問題を整理し、IR強化や経営モニタリングの重要性、「率の経営」に偏重する日本企業への警鐘、そしてエンゲージメントファンドが果たすべき役割について解説しました。

後半の部では、パネルディスカッション「長期投資家との対話とガバナンス」を実施いたしました。いちごアセットマネジメントのフォンレンツェル賢様、中央大学大学院 戦略経営研究科 特任教授の宮永雅好様という産学の権威あるゲストをお迎えし、弊社代表取締役CEOの田中喜博を交えて、あおぞら銀行の岩永部長をモデレーターに鼎談を行いました。
フォンレンツェル様からは「苦しいときにこそ応援する株主でありたい」という長期投資家ならではの温かい視点が示されました。宮永教授からは「社外取締役が現場と積極的に対話し、生の情報を得ることの重要性」というアカデミアならではの深い洞察が加わりました。田中からは、最長15年にわたる保有を前提とした具体的なエンゲージメントの実践例や、「攻めのガバナンスと守りのガバナンス」の両輪を意識した経営のあり方について多くの提言がなされました。同意なき買収やCB・自社株買いの活用といった足元の市場テーマにも議論が及び、産業界・学術界・実務家それぞれの視点が交差する、参加者にとって実践的な示唆に富んだ議論が展開されました。
大盛況の懇親会と参加者同士の活発な交流

セミナー終了後には懇親会を開催いたしました。あおぞら銀行様の懇親会会場の提供によって、上場企業の経営・IR担当者同士の横のつながりが生まれる貴重な場となりました。
日頃、上場企業の経営やIRの第一線でご活躍されている参加者の皆様にとって、同じ課題意識を持つ仲間との対話の場はまたとない機会となったことと存じます。4回目であった今回も多数の参加をいただいた今回のセミナーは、講演・ディスカッション・懇親会のいずれをとっても大成功のイベントとなりました。今後も皆様の経営課題解決の一助となる情報発信・セミナーを継続的に企画してまいりますので、引き続きご支援・ご参加のほど、よろしくお願いいたします。