こちらのコラムで、連載的に書かせて頂いていますが、仲間たちと上場株におけるインパクト投資をテーマに色々な議論を始めています。
インパクト投資がどのな状況にあるのか、課題が何か、可能性はどこにあるのか、現在の我々の活動との接点をどう広げていけるのか?といった事が対象で、いわば投資助言会社としての一種のR&D活動のようなものだと考えています。
ここ数回の議論の中で様々な課題が確認でき、大変面白いです。一つの塊として出てきたのは、コミュニケーションの問題。特にアセットマネージャーとアセットオーナーの間でのインパクトに関する視点の共有でした。
犬も歩けばの例えでもないのですが、面白いもので、このような活動をしていると本件に関わる様々な悩みや課題についての御相談も頂くようにもなります。先週、ご面談の機会を頂いたある企業様は、国産材を積極的に使い、低廉で高品質な住宅を建設する事で炭素固定や地域林業支援などに貢献したいと真摯に努力しておられるお会社で、まさに環境や地域社会に対するサポートを健全な利益につなげようと日々努力しておられる会社でした。一方で、社長の悩みは、それらの取組が所謂ESGレーティングと連動しないという、資本市場とのコミュニケーションの課題でした。また、伝統的な金融機関で働く仲間からも、ファンドの人材育成、ひいては、金融界の若手育成の視点からも環境・社会にインパクトを与える金融のあり方を模索し始めているので一緒にこの問題を考えたいというありがたいメッセージを頂きました。
この春に政府の動き、CGC改定の動きなども変化が見られ始めています。我々自身も、環境・社会と金融界とのあり方について、更に研究を深めていきたいと考えています。
四回シリーズで始まったクラブハウスミーティングの第四回は水曜(7日)12時から開催予定です。是非気軽にご参加ください。